ダイエットは有酸素運動と無酸素運動の組み合わせがカギ


前に有酸素運動無酸素運動についてご紹介しましたが、ダイエットの鍵はこの2種類の運動にあります。

今回は無酸素運動についてさらに詳しくお話しして、効果的なダイエット方法をご紹介します。

 

基礎代謝量を増やす「無酸素運動

無酸素運動とは、筋肉に強い負荷をかけて比較的短時間で行う運動のことです。

代表的な無酸素運動には筋トレや短距離走などがあります。

無酸素運動有酸素運動と違い、瞬発力が必要なので、ATP-CP系や解糖系といった代謝経路でATPを素早く生成します。

 

ATP-CP系とは

ATP-CP系とは、筋肉に蓄えられているクレアチンリン酸という物質が、クレアチンとリン酸に分解されるときのエネルギーを使ってADP(アデノシン二リン酸)をATP(アデノシン三リン酸)に再合成する代謝方法です。

 

ATP-CP系は、解糖系や有酸素系に比べてATPを素早く生成できますが、反面、8秒ぐらいしか持続できません。

それよりも運動時間が延びると、今度は解糖系という代謝経路でATPをまかないます。

 

解糖系とは

筋肉に蓄えられたグリコーゲン(糖の一種)や血中のブドウ糖をピルビン酸まで分解し、その過程で生じるエネルギーを使ってATPを再合成する代謝方法です。

なお、ここで生成されたピルビン酸はアセチルCoAになってTCA回路に取り込まれるか、または乳酸に変換されて血中に放出され、他の筋肉や臓器のエネルギーになります。

 

ダンベル体操やスクワットなど、筋トレに代表される無酸素運動は、有酸素運動に比べて消費カロリーは低いものの、筋肉量を増やし基礎代謝を向上させる効果があり、「痩せやすく太りにくい体」をつくることができます。

 

ダイエットでは有酸素運動無酸素運動の組み合わせがカギ

結論からいえば、短期間でダイエットを成功させるためには、ジョギングなどの有酸素運動と筋トレなどの無酸素運動を組み合わせたトレーニングがおすすめです。

 

筋トレで筋肉量を増やしつつ有酸素運動に取り組めば、脂肪燃焼効果が期待できるうえ、消費カロリーもアップします。

どのトレーニングが自分に合っているのかは、体重を減らしたい、筋肉量を増やしたいなど、目標によっても異なりますが、例えば筋トレとランニングを組み合わせたり自分に合ったものを取り組みましょう。

 

ダイエット成功には食事制限も欠かせません

ダイエットに運動を取り入れる場合は、同時に食事内容も見直しましょう。

 

「METs」(メッツ)という運動の強度の単位を使った計算方法によると、体重50kgの人が1時間ジョギングしたときの消費カロリーは、7メッツ(ジョギング全般)×体重50kg×1h×1.05=367.5kcal、意外と低いことがわかります。

 

つまり、ダイエットを成功させるためには食事制限が欠かせません。

食事制限をする際は、カロリー以外にも、糖質や脂質を摂り過ぎていないか、逆にたんぱく質や野菜は足りているか、など栄養面から見直してみましょう。